皆さん。

日々の挨拶にどれだけ拘りをもっていますか?

たとえば、接客業の方は毎日沢山のお客様に「いらっしゃいませ!」と言います。

その挨拶は、全てのお客様に平等に行われているでしょうか?

お一人おひとりに心がこもっているのでしょうか?

10数年前、転職した会社での初日の出来事です。

私の部署へはエレベーターで上へ上がらないといけませんでしたが、その手前、会社ビル入ってすぐに部屋がありました。

そこに50代の男性がいて、初対面の挨拶はより大切だと自らご挨拶に行きました…

「おはようございます!本日入社の山口と申します!よろしくお願いいたします!」

元気よく笑顔で挨拶しましたが、男性からは、思いもよらない対応が…

そう、無視です。

呆然とする私でしたが、すぐに面接で会った人事部の方が出勤され、「あ、ここは挨拶しなくていいですよ」と。

同じ会社で働いているのに挨拶しないってどういう事なのでしょう。

それでも私は、毎日その男性への挨拶は続けました。なぜなら1日の始まりに誰かの存在を無視するなんて自分がしたくなかったからです。

それから半年くらい経ったでしょう。

毎日無視され続け、嫌だなと思ってた挨拶にも慣れた頃です。

その男性は、丁度段ボールを移動されていたので私に背を向けた状態でした。

いつもと変わらず、男性の背中越しではありましたが、「おはようございます!」と元気に挨拶をしてエレベーターへと向かいました。

すると、小さな声で「おはよ…」と、聞こえたのです。

私を見ることはありませんでしたが、確実に挨拶が返ってきたんです!

翌日、私は楽しみに会社へ向かい、いつもと変わらず挨拶をすると、やはり「おはよう。」と返ってきたのです。

そこから、男性の挨拶は毎日どんどん元気で明るくなり、「山口さん、お菓子あるけど持っていきな!」と社員全員が驚くほど仲良しになりました!

そう、その方は色々あり心を閉ざしてしまってたそうです。

挨拶の挨は、心を開いて近づく

挨拶の拶は、その心に近づくという意味があります。

みるみる元気になった男性が他の社員と仲良く話している姿に改めて、「挨拶」は、人を変えられる大切な行為なのだと思いました。

この経験は、私にとって非常に大切な経験となりました。

「挨拶」に拘りを持つ。

大切ですね!